「Quetzalcoatl(ケツァルコアトル)」についてのウンチク
私たちが活動するFF11のサーバー名のひとつである「ケツァルコアトル」。FFシリーズではFF6でも召喚獣のひとつとして登場していますが、日本ではあまり知られていない存在かと思います。
ケツァルコアトルは、メキシコ神話に出てくる文化をつかさどる神で、「明けの明星」「復活の神」でもあります。青い羽毛をまとったヘビの神様とされますが「羽をもった蛇」といえば、言い換えればドラゴンのことですね。
メキシコ文明はオルメカ ・ オアハカマヤ ・ ワステカ ・ トルテカ ・ アステカの順番で栄えていった形になります。とりわけ、ケツァルクアトルについての伝承はマヤ、アステカに伝わる神話のものになりますが、ここではアステカ神話に伝わる「五つの太陽の神話」にそって書いていこうと思います。マヤ文明で伝わっているものとは若干にてはいても異なっているようです。

・最初の太陽は、アステカの神テスカトリポカにより創られる
 巨人の時代。676年(52年が13回)続いたが、テスカトリポカが夜になるとジャガーに変身し人間を食べてしまった。世界が滅び第一の太陽消滅
・二番目の太陽は、生命と豊穣の神ケツァルコアトルにより創られる
 676年続いたが、激しい嵐が起こって人々を吹き飛ばしてしまう。生き残ったものは猿になった。世界が滅び第二の太陽消滅
・三番目の太陽は、水を支配する神トラロックにより創られる
 364(52年が7回)年続いたが、火の雨が降って人間は死滅した。生き残りは鳥になった。世界が滅び第三の太陽消滅
・四番目の太陽は、ケツァルクアトルがトラロックの妻チャルウトリクエを太陽とした
 水の時代。312年(52年が6回)続いたが、洪水で世界は滅びる。このとき天も崩れ落ちる。生き残ったものは魚になった。世界が滅び第四の太陽消滅

トラロックは大地の中心へ通じる水路を開いて水を流し去った。テスカトリポカとケツァルコアトルは天を持ち上げ、生命の木セイバで支えた。地界へ赴いたケツァルコアトルは、前の時代の人間の骨を集め、自らの血を注いで人間を蘇らせた。しかし、世界はまだ暗闇のままである。儀式の火が焚かれた。ケツァルコアトルの子ナナファトルと、トラロックの子テクシステカトルは、恐怖に打ち勝ち、火に飛び込んで昇天した。

・五番目の太陽は、ケツァルコアトルの子ナナファトルがなり、トラロックの子テクシステカトルは月となる
しかし、新しい太陽と月は、天空でそのまま動かなかった。運行に、人間の生贄を要求したのである。太陽も月も人間も、神々が血を流し、生贄となって創造された。神々の払った犠牲に対し、人間も生贄の血を流す宗教だった。五番目の太陽の時代(現代)も、いつの日か飢饉と洪水が起こり、最終的には地震で滅びるとされる。
すべては聖なる数字4・13・52の周期の上にあるとされ、4番目までのそれぞれの太陽の時代も、その周期で滅んでいる。


<長い話が嫌な人はココから読んでください^^;>
ちょっとややこしいですがこの5つの太陽の時代がアステカ神話での、簡単なケツァルコアトルの話になります。
あと、ケツァルコアトルを語る上で、特に外せないもうひとつの神様の存在がありますが、それはテスカトリポカです。
翼を持つ蛇の神ケツァルコアトル
煙を吐く鏡の神テスカトリポカ (ジャガー)
この、ケツァルコアトルという神様はテスカトリポカが夜になると変身するといわれるジャガーと対で考えられています。というのも、ケツァルコアトルが「昼と生命」を司る神様なのに対し、ジャガーは「夜と死」を司る神様と崇められているからです。
上に書いてある五番目の太陽の時代に「太陽と月を動かすのに人間の生贄を要求された」ときに、生贄をささげ続けた勢力が、テスカトリポカとその眷属(信者)。それを嫌い生贄の禁止を言い出したのが、ケツァルコアトルとその眷属(信者)。二つの神の信者が争うようになりその結果、生贄を必要としても命を育む太陽が壊れるのは困るということでケツァルコアトル神が敗北する結果となりました。敗北後にメキシコから追い出されて東方に逃げたとされます。
数ある神話の中でも、善神が悪神に負けてしまうという、珍しいパターンのお話だと思います。


((おまけ))
FFシリーズの中でも知名度の高い「ベヒーモス」と「バハムート」。この2つの呼び名で、FFシリーズではなぜか別の神獣として登場しますが、実はこの2つはイスラム神話に出てくる「陸の王」の読み方が違っただけの同じ存在なのです。「海の王」のリヴァイアサンと並び称され、神によってどこまでも強大になることを許されています。あと、イスラム教では唯一神アラーしか、神様はいないので、バハムートやリヴァイアサンを「神」獣とか言うのも、ちょっとおかしかったりするのかも・・・?




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